なでしこのプログラムの語順について *
英語圏で生まれたプログラミング言語は「関数(引数1, 引数2, 引数3)」のように「動詞+補語」の形をしています。しかし、日本語では「補語+動詞」の形が一般的です。
そこで、なでしこでは「引数1、引数2、引数3、関数」のような形式でプログラムを記述できます。ただし、日本語にも倒置法があり、動詞から始めたい場合もあります。そこで、関数の直後にカッコを記述した場合には、「関数(引数1, 引数2, 引数3)」と記述できるようにしています。
「なでしこ風関数呼び出し」と「C言語風呼び出し」について *
なでしこでは、日本語の語順で書く記法を、「なでしこ風関数呼び出し」と呼び、『関数(引数1, 引数2, …)』の形式で呼び出しを行う記法を「C言語風呼び出し」と呼びます。
上記を見ると分かるように、C言語風関数呼び出しでは、助詞を省略する必要があります。
C言語風関数呼び出しの例 *
なでしこ風関数呼び出しを使うと、冗長になって計算式が読みにくくなる場合もあります。特に、文字列を整数に変換するINT()や数値を切り捨てるFLOOR()、絶対値を求めるABS()など、数学関数を使う場合にC言語風呼び出しを記述すると良いでしょう。
なでしこ風関数呼び出しでは引数の語順を入れ替えが可能 *
なでしこ風関数呼び出しでは、引数の語順を入れ替えてもプログラムが正しく動くよう設計されています。
C言語風関数呼び出しの制限について *
C言語風関数呼び出しでは、いくつかの制限があります。
C言語風呼び出しでは助詞の省略がオススメ *
単純な例では、C言語風の関数呼び出しでは助詞を指定することも可能ですが、助詞による語順は無視されます。
安易にC言語風関数呼び出しを使わない方が良い場合 *
安易にC言語風関数の呼び出しを使うと、プログラムが読みづらくなる場合があります。と言うのも、なでしこ風の呼び出しでは、助詞が命令の順番を説明するので、引数の順番が分かりやすいのですが、C言語風関数呼び出しでは、引数の順番が分かりづらいです。
例えば『置換』命令は、『SのAをBに置換』と使うのですが、日本語で見れば、どれが元の文字列で、何を何に置換するのかが明確です。しかし、C言語風呼び出しでは、引数をどの順番で渡すのか分かりづらいのです。
参考 *