プログラムで同じことを何度も繰り返すときには『?回~』構文や『繰り返す』構文を使います。
プログラムを作るとき、何度も同じことを実行したいときがあります。例えば、5回、「ワン」と表示するプログラムを作ってみます。
これを実行すると、「ワン」と5回表示されます。ただ、これだと、何度も同じコトを書く必要があります。同じプログラムを何度も書いているので冗長ですね。
そこで『N回』構文を使うと、これを省略して書くことができます。 以下のように一文で記述できます。
あるいは、「N回 ... ここまで」と書いて、次のように記述できます。(ちょっとゆっくり実行してみます。)
これを実行すると、先と同じように5回「ワン」と表示されます。
5回繰り返すくらいなら、プログラムを作るまでもなく、コピーして貼り付けてを繰り返せば手作業でもできますが、これが100回だったらどうでしょうか。とても面倒ですね。この『N回』文の書き方を覚えれば、プログラムを書くのが楽になります。
上記の「N回 ... ここまで」を「N回繰り返す ... ここまで」と冗長に書くこともできます。わかりやすい方で書きましょう。
コンピューターは黙々と繰り返し同じ作業を繰り返すのが得意です。文句も言いません。「でも本当に千回でも1万回でも繰り返してくれるんですか」って思いますよね?
もちろんです。それでは、1から1万までを、1+2+3+4+5+...と足し算するプログラムを作ってみます。
プログラムを実行すると、50005000が表示されます。これって合ってるんですか?それでは、答えを確かめるために、計算機で、1から1万まで足して確認してください!!って・・・本当に足す人はいないと思いますが・・・
計算機で足さなくても、1+10000, 2+9999, 3+9998 ... の組み合わせが5000個あると考えると、以下の方法で答えを見つける方法もあります。
プログラムを実行すると、50005000が表示されます。良かった!本当に1万回足してくれるということなんですね。
ちょっと分かりにくかったでしょうか。1から10までにして、1行ずつゆっくり実行してみましょう。
何回も繰り返しているとき、その繰り返し回数が何回目か知りたい場合もあります。そのときは、変数「回数」をチェックすると何回目の繰り返しかを調べることができます。
これを実行すると、下のように表示されます。
1回目です 2回目です ... 9回目です 10回目です
回数を覚えると、3から8まで、6から20までと、実行したい場合があります。その場合は、『繰り返す』構文を使います。
回数の変わりに、カウンタ変数に指定した変数を利用して回数を知ることができます。以下が『繰り返す』構文の書式です。
(カウンタ変数)を(開始値)から(終了値)まで繰り返す #ここに繰り返すプログラム ここまで。
『繰り返す』文を使うと、1から1万まで繰り返すプログラムを書くと以下のようになります。
実行した結果は、先ほどと同じように、50005000 が表示されます。 『繰り返す』構文を使うと開始値と終了値が指定できて『N回』構文より便利なんですね。
自由にプログラムを書いて動作を試してみよう!