モーダルダイアログは、ユーザーの選択が終わりダイアログが終わるまで別のフォームの操作ができないようになります。
そのため、プログラムは、上から下へと流れるように記述できるようになるので便利です。
『尋ねる』命令、『メモ記入』命令を使うとユーザーから値を入力することができます。
以下のプログラムは、ユーザーから値を入力し、それを画面に表示するプログラムです。
「名前は?」と尋ねる。
それを表示。
『メモ記入』命令も『尋ねる』命令と同様に使えますが、『メモ記入』の方は、メモ帳のようなエディタ画面を出して値を入力できます。
『リスト選択』命令を使えばリストから1つの項目を選びます。
「ニンジン
レンコン
サンショウ」でリスト選択して表示
また、『ボタン選択』命令(vnako専用)と使うとボタンに選択肢を表示して選んでもらえます。
「どれにしますか?」を「カレー
パスタ
ハンバーグ」でボタン選択して表示
『項目記入』命令(vnako専用)を使うと多くの項目を一度に入力することができます。例えば、FTPのホスト名、パスワードなどを一度に入力するプログラムが以下になります。
「HOST=ftp.xxx.xx
ID=
PASSWORD=
PORT=21」と項目記入して、FTP設定に代入。
もし、FTP設定が空ならば、おわる。
FTP設定@「HOST」を表示
FTP設定@「ID」を表示
『項目記入』の引数には、「キー=値」の形式で値を指定します。すると、返り値にハッシュ形式で値を返します。ハッシュ形式なので『変数名@キー』の形で返り値から任意のキーを取り出すことができます。
また、項目記入ではオプションを指定することにより、より詳しい入力規則を設定できます。
オプション | 意味 | 利用例 |
?(選択肢1|選択肢2|選択肢3) | コンボから選択肢を選択できる | ?(エビ|ウニ|イクラ)エビ |
?f または ?f(拡張子リスト) | ファイル選択ダイアログでファイルを選択できる | ?f(テキストファイル|*.txt) |
?d(初期フォルダ) | フォルダ選択ダイアログでフォルダを選択できる | ?d(c:\) |
?c | 色選択ダイアログで色番号を選択できる。 | ?c |
?s | IMEをオンにする | ?s |
?e | IMEをオフにする | ?e |
『数値入力』命令を使うと、数値入力ダイアログを表示します。
「数値を入力してください」の数値入力して表示。
ダイアログの命令は手軽に使えるのが魅力ですが、IMEの状態を制御したいとか初期値を設定しておきたい場合など、もうちょっと細かい設定をしたい場合があります。その場合、以下の変数に値を設定しておきます。
変数名 | 役割 |
ダイアログ初期値 | ダイアログの初期値を設定したい場合 |
ダイアログキャンセル値 | キャンセルボタンを押したときに返される値 |
ダイアログIME | IMEの状態を制御したい場合 |
ダイアログ数値変換 | 『尋ねる』の入力結果を必ず文字列にしたい場合はオフを指定する |
このうち『ダイアログIME』に設定する値は、IMEオン|IMEオフ|IMEかな|IMEカナ|IME半角のいづれかを指定します。
ダイアログ初期値は「太郎」
ダイアログキャンセル値は「名無し」
ダイアログIMEは「IMEカタカナ」
「名前は?」と尋ねる
それを言う