なぜ、なでしこには、v1とv3があるの?

簡単に言えば、v3が新しいバージョンで、v1が以前からあるバージョンです。

なでしこは、2004年に生まれてから、長らくWindows版だけが提供されてきました。それから15年以上が流れ、世の中は、Webアプリ・スマホアプリ全盛の時代になりました。

そこで、なでしこv3は、WindowsだけでなくmacOSやLinux、スマートフォン(iPhone/iPad/Android)、IoTデバイス(Raspberry Pi)とさまざまな環境で動かすことができるように開発されました。

なでしこv1 - Windows処理に特化

なでしこv1は、Winowsに特化しています。Windows上でバッチ処理を記述したり、アプリを作ったりするのに、とても便利です。15年以上継続して開発されてきたため、Windowsに特化した命令をたくさん用意されています。

なでしこv3 - Webブラウザやマルチプラットフォームに対応

これに対して、なでしこv3は、複数のOSやWebブラウザに対応しているため、汎用性の高いプログラムを記述できます。PC/タブレット/スマートフォンと端末を問わず動かすことができます。

また、なでしこv3のPC版は、Windows/macOS/Linuxとマルチプラットフォームに対応しています。現在、さまざまな命令がv3にも備わってきています。

結局どちらを選んだら良いの?

基本的には、なでしこv3を選んでください。

現在、Windows版のなでしこv1は、メンテナンスモードとなり、新しい命令や機能は追加されなくなっています。





ところでv2はどうした?

[Q] なでしこのメジャーバージョンですが、v1とv3があるのは分かりましたが、v2はどこへ行ったのでしょうか?

[A] はい。なでしこv2もあります。オープンソースで公開しまして、こちらからダウンロードできます。C#で開発されており、Windows/macOSなどで動かすことができます。ただし既に更新されていません。

主開発者のクジラ飛行机は、なでしこv1以前にも、ひまわりという日本語プログラミング言語を開発していましたし、なでしこの後にも、葵という日本語プログラミング言語をC言語とJavaとActionScriptで作り直しました。また、なでしこv3をRustやGo言語で作り直すというプロジェクトもあります。

よりよい日本語プログラミング言語を設計するため、何度も何度もゼロから作り直しています。これを勝手に『ゼロドリブン開発』と呼んでいますが、より良いプログラミング言語を作るにはバランス感覚と熱意が求められます。

現行のなでしこはたくさんの試行錯誤の上に構築されています。それで、なでしこv3はv2や葵で培ったシンプルで柔軟な言語仕様をより洗練したものとなっています。