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なでしこ
「ひまわり」から「なでしこ」へ
 なでしこは、2001年夏に公開された「ひまわり」の後継プログラミング言語です。なでしこになってさらに文法が洗練されました。
「なでしこ」になって新しくなったこと
(1)実行速度が10倍以上速くなった
(2)機能がライブラリに分けられて配布サイズが小さくなった
(3)単語の区切りの句読点が不要になった
(4)インデントによる構造化表現に変わった
(5)オブジェクト指向っぽいグループ機能が追加された
(6)その他、いくつかの文法に手が加えられた
書きやすさ、読みやすさの改良

 一番の改善点は、文法の大幅改善です。たとえば、ひまわりでは、単語ごとに読点をつけて、分かち書きしなくてはなりませんが、なでしこになりこれが不要になり、今まで以上に書きやすくなりました。

 命令の助詞について、明確な言い換えができるようになり、また、インデントによる構造化表現により、すっきりとした読みやすいプログラムになりました。

 あと、中規模以上のプログラムを組むときに便利な、変数宣言の厳格化指定もできるようになりました。これで、変数名の書き間違いに苦しむことも減ります。

オブジェクト指向っぽい

 大きな文法の変更としては、オブジェクト指向っぽいものとして、『グループ機能』というのを導入したことがあげられます。

 これは、変数をグループにまとめて管理しようというものです。プログラムを作っていると、変数の数が多くなってなかなか管理が大変になります。そんなときに威力を発揮するのがこのグループ機能です。

 以下のプログラムは、グループを利用している例です。(「#」行はコメント)

# ミカンという名前のグループを定義します。
■グループ ミカン
 ・品種
 ・生産地
 ・重さ
 ・甘さ

# ミカングループを利用します。
ミカンの品種は「早生」
ミカンの生産地は「三ケ日」

ミカンの品種を言う。  # →「早生」と表示される
ミカンの生産地を言う。# →「三ケ日」と表示される

 どうでしょうか?普通の変数と同じように使えるのですが、変数をグループに分けておくことにより、変数の管理が楽になると思います。

 ここでは詳しく述べませんが、グループ機能では、グループとしてまとめた変数を、複製したり、機能追加したり、グループ内の変数を列挙したりと、便利な機能がいろいろとついているのです。

互換性の問題

 なでしこになり、ひまわりから少し文法が変わりました。  単純なプログラムでは、ひまわりで作ったものが、なでしこでも同じように動く場合もありますが、残念ながら互換性はありません。

→なでしこについて詳細
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