一番の改善点は、文法の大幅改善です。たとえば、ひまわりでは、単語ごとに読点をつけて、分かち書きしなくてはなりませんが、なでしこになりこれが不要になり、今まで以上に書きやすくなりました。
命令の助詞について、明確な言い換えができるようになり、また、インデントによる構造化表現により、すっきりとした読みやすいプログラムになりました。
あと、中規模以上のプログラムを組むときに便利な、変数宣言の厳格化指定もできるようになりました。これで、変数名の書き間違いに苦しむことも減ります。
大きな文法の変更としては、オブジェクト指向っぽいものとして、『グループ機能』というのを導入したことがあげられます。
これは、変数をグループにまとめて管理しようというものです。プログラムを作っていると、変数の数が多くなってなかなか管理が大変になります。そんなときに威力を発揮するのがこのグループ機能です。
以下のプログラムは、グループを利用している例です。(「#」行はコメント)
# ミカンという名前のグループを定義します。 ■グループ ミカン ・品種 ・生産地 ・重さ ・甘さ # ミカングループを利用します。ミカンの品種は「早生」ミカンの生産地は「三ケ日」 ミカンの品種を言う。 # →「早生」と表示されるミカンの生産地を言う。# →「三ケ日」と表示される
どうでしょうか?普通の変数と同じように使えるのですが、変数をグループに分けておくことにより、変数の管理が楽になると思います。
ここでは詳しく述べませんが、グループ機能では、グループとしてまとめた変数を、複製したり、機能追加したり、グループ内の変数を列挙したりと、便利な機能がいろいろとついているのです。
なでしこになり、ひまわりから少し文法が変わりました。 単純なプログラムでは、ひまわりで作ったものが、なでしこでも同じように動く場合もありますが、残念ながら互換性はありません。